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 ■ ワールド ≫ ヨウゴシュウ ≫ ラーテイル
ノルト・リヒトのエースパイロットであり、かつフェアシュタントによる新型兵器。またその実験体1号かつ被検体2号。(※1)
データではシュネー出身となっているが、幼児期に両親を亡くしており引き取られた先がシュネーであった為、出生地は不明である。
アインス同様に戦災孤児ではあるが、アインスとは異なり幼少期の環境に恵まれず、その為多くの心的外傷を負いPTSDを発症するまでに至る。
研究の為シュネーに立ち寄ったクロムと出会った頃の年齢は身体的特徴から10歳前後と予測されるが、読み書きは出来ず、自身の名前すら分からない状態であった。
その為、彼女の本名、正確な年齢(誕生日)等は現在も不明のままである。
彼女の事を憐れに思ったクロムは彼女を養子として迎える事となり、以後彼女は彼の娘として育てられることになる。
その際、童話白雪姫のモデルとなった姫の名、またギリシャ語の「純粋(katharos)」を由来とさせる名を付けている。(※2)
愛情を受けずに育ったが故に、彼女にとってクロムの存在というのは、本当の両親との絆すら越え深い関係となっていく。
その後、数年をシュネーで過ごすものの、シュネー自体が崩壊。
当時目覚しい勢いで急成長していたルフトシュトロームへ2人で移民する。
フェアシュタント発足後は彼女自身の希望によりクロムの研究の助手的活動を行うようになる。
※XF-01、YF-02、KATHAROS-01等に関しては、本編、別途レポートナンバー3にて。
ラーテイルはアインス同様、身体改造・兵器化への処置にあたり記憶の消失を防ぐことは出来ないはずではあったが、状態としてはアインスのそれと比べても格段に軽微であり、自我の消失も認められてはいない。
クロムによるなんらかの処置があった事は間違いないが、加えて素体としての彼女自身の精神、身体の強さのようなものが大きく影響したと推測されている。
ただしこの事に関して、ルフト側は積極的な調査を行っていない為、今となっては不明である。
「絆」、「繋がり」に起因する精神の強さが自我の崩壊、記憶の消失を防ぐ為の重要なファクターであるという見方をする学者が一部において存在することは確かだが、世界が崩壊した現代、またそこで生きてきた人々において、「絆」が人の心(精神)または意志等において重要な役割を有しているとする考え方は非常に少なくなっいる。
それ(絆や繋がり)は単に社会におけるネットワークの1つであって、コミュニケーションとは複雑なニューラルネットを模しているように見えても、実際大半は多層でありながら単一方向へ伝播するもの、そしてその内容においても真に双方向とされる情報と理解に関しての伝播は人一人が持つ脳内のネットワーク機能に対して遥かに劣っており、重要視するものにあらずというのが一般的な見解である。
すなわちすでに人同士の相互理解が希薄なこの現社会において、そういったスペックとして定義されない(または満たない)とされる要素が重要な因子として機能していると考える事自体がマイノリティとなっている。
※単に精神の安定、精神力の強化という意味においては、効果の不確かな「絆」より薬物投与により直接的な刺激、スペックアップが効果的というのが主にルフトの公式的な見解。
特にルフト軍上層部においてはそのように考える傾向が強く、情報部による彼女(ラーテイル)の解析に関しては、兵器としてのスペック以外依然として進んでいないが、アインスがラーテイルと比較して劣っているとは考えられず、また兵器として考えた際それらが重要視されるか否かはまた別の問題である。
しかしながら、それらがラーテイルとアインスとの記憶量、自我の強さの違いとして現れているのではないか?といわれている原因になっている事は確かである。(※3)
それを考慮するに、アインスと比較するとラーテイル自身は厚遇されていたと推測されるが、彼女が残した言葉から考えるにそれが彼女自身の宿願であったとは考えにくい。
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(※1)
正式な被検体1号をアインス(eins)とした場合、ラーテイルは被検体2号であり、この際の名称はツヴァイ(zwei)とされていたが、実験体としてはアインスより先であり、被検体0号ヌル(null)とも言える。

(※2)
「ラーテイル」は後にノルト・リヒトの新兵器として名づけられたものであり、また正式名称は「KATHAROS-01 ラーテイル」である。
この「KATHAROS」とはここからきているものと想定される。

(※3)
ルフト軍で運営されたアインスと、クロムの元で過ごしたラーテイルとでは、メンテナンス、スペックアップの処置自体も思想が異なる。
クロムの政治的思想に関する情報はあまりわかってはいないが、クロムとラーテイルとの関係を示す資料は一部発見されており(レポートナンバー6)、そこからラーテイルの処置コンセプトも伺える。
ルフト軍においては、アインスに対する、記憶の回復、自我の検証などの処置を重要視する声はなかった。